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エクステリア・リフォームコラム

寝室リフォームのポイント-快眠しやすい空間づくりのコツ

2021.07.16更新

1日の3分の1近い時間を過ごす寝室は、身も心も癒し、疲れた体を休める大切な場所です。普段の生活で疲れを感じたりストレスが解消できなかったりするのは、寝室が快適な空間ではないからかもしれません。

 

今回は、快眠が得られる寝室にリフォームするうえで、おさえておきたいポイントをまとめました。温度や湿度、照明、間取り、収納家具などの観点から、寝室リフォームを成功させるコツをお伝えします。

 

 

【ポイント1】快適な室温・湿度を保てる空間に

 

快適な睡眠を得る上で、温度と湿度は重要な要素の一つです。一般的によく眠れる環境といわれるのは、室温が16~19度、湿度は50%前後とされます。盛夏や厳冬期にこの環境を保つのは難しい面もありますが、できるだけ近づけることで快眠が得やすくなるのです。

 

室温を保つ断熱リフォーム

 

寝室を適温に保つには、リフォームで断熱性能を高めるという方法があります。壁の内部に断熱材を入れるか、壁の上に断熱パネルを貼るなどの断熱工事により、快眠を得やすい室温が保ちやすくなります。

 

ベッドの近くに窓がある場合は、二重窓にして外の暖気や冷気の侵入を防ぐという方法も効果的です。

 

湿度を保つ調湿リフォーム

 

夏はムシムシした環境、冬は鼻や喉を痛める乾燥した環境だと、寝苦しくて眠りが浅くなります。特に冬場は風邪などの病気になりやすく、これを防ぐためにも適正湿度を保つ環境づくりが寝室には求められます。

 

一つの方法として、調湿効果の高い内装材を使うというのも効果的です。たとえば、自然素材の珪藻土には空気中の水分を吸収したり、溜め込んだ水を放出したりする機能があり、調湿効果に優れています。また、漆喰の壁は消臭効果が高い素材で、寝室の気になる匂いを軽減して安眠しやすくなります。

 

 

【ポイント2】間取りを変える

 

寝室が安らぐ空間であるためには、間取りを検討することも大切です。

 

リビングの隣に寝室を設けると、起きている家族の話し声やテレビの音などが気になって、ゆっくり眠れないこともあるでしょう。寝室はできるだけリビングやキッチンから離し、独立性を持たせる間取りにすることもポイントになります。リビングと寝室がつながっている間取りの家なら、間仕切り壁を設置して防音効果を高めるのも一手です。

 

主寝室と子ども部屋を離す間取りも

 

主寝室の隣に子ども部屋を据えた家も多いと思います。子どもが小さいときは夜中に何かあってもすぐに駆けつけられるという安心感がありますが、成長して大きくなると遅い時間まで起きるようになり、物音が気になって眠れないということもあるようです。

 

こうした家庭では、主寝室と子ども部屋を離すのも一手でしょう。一家が集まりコミュニケーションをとる場所はリビングにする一方で、プライベートの空間はそれぞれ独立させるといった生活にメリハリを持たせる間取りも、考え方の一つです。

 

 

【ポイント3】照明はリラックスできる明るさに

 

照明も、睡眠に影響を与える重要な要素です。寝室の照明は、暖かみを感じる白熱灯やオレンジ色の蛍光灯やLEDなどの「電球色」といわれる照明が良いとされます。電球色は、心を落ち着かせる効果があり、良質な睡眠へ導きやすいといわれます。

 

これに対して、オフィスや学校などで使われるような昼光色・昼白色の照明にはリラックス効果が薄く、睡眠に適していません。これらの照明を使っている方は、オレンジ色のほんやりした明るさの照明に変えてみてはいかがでしょうか。

 

最近の照明器具には、調光と調色を兼ね備えたライトも登場しています。明るさの調整はもちろん、昼白色と電球色が変えられ、寝室を書斎や仕事場として使っている方に人気があります。

 

間接照明や小さい照明を利用する

 

部屋全体を明るく灯す照明とは別に、間接照明を設置するのもリラックスできる寝室づくりのポイント。間接照明のやわらかな光が穏やかな気持ちにさせ、良質な眠りへと誘ってくれるでしょう。

 

また、小さいライトをいくつか設置し、用途に合わせて組み合わせるという方法もあります。ホテルの客室のように、枕元にはスポットライト、机や棚の上にはテーブルライト、ベッドの足元にはフットライトなどを設置し、眠りやすい明るさを調整します。

 

 

【ポイント4】収納はウォークインクローゼットがおすすめ

 

寝室にタンスや化粧台、テーブルなどの家具を設置している方も多いでしょう。

 

しかし、モノや家具の多い寝室は落ち着いて眠れる環境になりにくい、という一面もあります。家具が多いと、夜中に大きな地震が起きたときに思わぬケガをする恐れがありますし、倒れた家具で避難経路をふさぐといったリスクも考えられます。

 

寝室に置く家具は、ベッドなどの寝具のほか、衣類の入ったタンスやドレッサー程度にとどめ、できるだけシンプルにすると落ち着いて眠りやすくなるでしょう。

 

どうしても寝室に置くモノが多くなる方には、ウォークインクローゼットがおすすめです。広々とした収納スペースを確保できるうえ、扉を閉めれば散乱した様子を隠せます。また、備え付けの設備ですから大きな地震で倒れる心配もありません。

 

なかには、クローゼットに折り畳みベッドを格納し、就寝するに取り出すことで空間を有効活用されている方もいらっしゃいます。シンプルで落ち着いた寝室をつくる上で、ウォークインクローゼットは有効な設備なのです。

 

 

【ポイント5】将来を見据えバリアフリー化も検討

 

介護が必要になったときを見据え、リフォームでバリアフリー化を検討されている方も少なくないでしょう。寝室でいうと、段差をなくす、手すりをつける、すべりにくい床材に変更するといった対策が、バリアフリーリフォームでよくみられます。夜中にトイレに行くことが増えるのを想定し、ベッドの足元にフットライトを設置される方もいらっしゃいます。

 

また、足腰が弱くなると階段の昇降が難しくなります。寝室をはじめ生活環境は1階に集約するといった全体のリフォームプランも検討したいところです。

 

 

まとめ

 

いまの寝室で、「落ち着いて眠れない」「眠りが浅い」といった悩みをお持ちの方は、寝室の環境に問題があるのかもしれません。その場合は、寝室の問題点や不満を明確にしてリフォームで解決することにより、安眠しやすい環境に生まれ変わります。

 

健康的な生活を送るためにも、リラックスして過ごせる寝室環境をプランニングしてみましょう。