ベランダ・バルコニーを第2のリビングに~アウトドアリビングの魅力
2020.12.18更新
お庭やバルコニーをリビングの延長として活用する「アウトドアリビング」が、注目を集めています。居室との一体感を上手につくりだすアウトドアリビングを設ければ、もっと快適に、もっと豊かな生活を実現することも可能です。
今回は、活用例や作り方などを中心に、アウトドアリビングのある暮らしの魅力に迫ります。
アウトドアリビングのススメ
アウトドアリビングとは、庭やテラス、ベランダなどの屋外空間をリビングのように利用するスタイルのことです。主にリビングとのつながりを工夫し、外にひらかれたスペースを「第2のリビング」のように活用することを、アウトドアリビングといいます。
アウトドアリビングを設けるメリットは、自宅にいながら開放感が味わえること。アウトドアやリゾート気分を演出することで、充実した暮らしを満喫できることにあります。
その楽しみ方は人それぞれ。家族や友人を招いてホームパーティーをするもよし、バーベキューやキャンプなどアウトドアを満喫するもよし、自然との触れ合いを楽しむもよし。工夫次第で、さまざまなアウトドアリビングの形をつくることができるのです。
アウトドアリビングの楽しみ方
アウトドアリビングをつくると、どんな暮らしが実現できるのでしょうか。ここで、具体的な活用例をいくつか紹介しましょう。
親族・友人を招いてホームパーティー
リビングに大人数が入れない家でも、アウトドアリビングがあれば、親戚や友人ファミリーなどを招いてホームパーティーを開くことが可能です。リビングとつながったテラスやベランダにソファやチェア、テーブルなどを用意して、大切な方たちをおもてなしできます。
庭に水栓やシンクを設置すれば、その場で洗い物ができますから、キッチンまで行き来する手間もなくなります。
インターロッキングの上でバーベキューも安心
室内では難しいバーベキューも、アウトドアリビングならグランピングのように楽しめます。バーベキューセットは、テラスに設置。インターロッキングを使ったテラスなら火気に強いので、万一火の粉が落ちても安心です。食べ物の汚れもサッと洗い流せますし、油跳ねの汚れも台所洗剤できれいに洗い流せます。
日差しの強い日中はオーニングを設け、日除けをしながら楽しみましょう。
ピクニックやキャンプもお手軽に
小さな子どもがいると、ピクニックやキャンプになかなか出かけられないもの。そんなときには、アウトドアリビングを活用しましょう。
たとえば、ウッドデッキの上にレジャーシートやラグを広げたり、テントを張ったりするだけでもアウトドア気分に。小さな子どもがいても気軽に楽しめます。ハンモックがあれば、日向ぼっこをしながら眠ることも。ソファやベッドでくつろぐのとは違った楽しみができるでしょう。
アウトドアリビングのつくり方
リビングの延長線としてアウトドアリビングをつくるとなれば、エクステリアはもちろん、住まいのリフォームも視野に入れて計画する必要があります。理想のアウトドアリビングを設けるために検討したいエクステリアや住まいのリフォームのポイントについて、一例を紹介しましょう。
リビングとつなげるときのポイント
アウトドアリビングは、リビングと外との一体感が重要なポイントになります。
たとえば、ベランダやバルコニーをアウトドアリビングにする場合、リビングとの床の高さをフラットにすることで、広がりの感じる空間を演出できます。テーブルやソファなどの家具も運びやすいといったメリットもあるでしょう。
庭やテラスをアウトドアリビングにするときは、ウッドデッキがあると便利です。リビングの床と高さを合わせて開放感を演出できるほか、ホームパーティーやバーベキューをする際にも食材を置くスペースにすることで、家への出入りを少なくできます。
床材や建材の選び方
テラスでバーベキューをする場合、インターロッキングやタイルなど石の床材にすると良いでしょう。耐火性に加え耐水性にも優れているため、汚れても簡単に掃除ができます。裸足でも、ケガをする心配もないでしょう。
最近では、さまざまな素材の床材が登場しており、色や柄などバリエーションも豊富です。好みの石材を選んで雰囲気をつくりましょう。
家具やインテリアを設置しよう
テーブルやチェアなどの家具も、アウトドアリビングを楽しむ重要なアイテム。こだわりの家具でイメージを固め、統一感のある空間をつくりましょう。
たとえば、アジアンテイストの木製家具を設置し、周りに南国の植物で彩れば、リゾート気分のアウトドアリビングがつくれるでしょう。家具や小物で工夫しながら、求める雰囲気をつくることもアウトドアリビングの楽しみの一つです。
アウトドアリビングの注意点
アウトドアリビングは屋外で楽しむものですから、室内とは異なる注意点もあります。設置する際には、以下の点に注意することも大切です。
風雨対策
アウトドアリビングに、家具を出しっぱなしにしておくと、紫外線や雨風で劣化しやすくなります。木製の家具だと、カビや腐食も懸念されます。長期間使わないときは、室内にしまうか防水カバーで覆うなど、日光や風雨から守りましょう。
屋外で使用するためにつくられたアウトドア用品でも、長期間放置すると劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。木製や布製のものには防腐剤や撥水剤を塗布する、金属製のものにはサビ止めをするといった対策で、長く使えるように心がけましょう。
虫や鳥の対策
都市部でも、外には虫や鳥がたくさんいます。ホームパーティーやバーベキューをしていると、こうした生き物が寄ってきやすいので、虫よけ対策も必要です。特に夏場は蚊が多くなります。虫よけスプレーをしたり、大きめの蚊帳を設置したりするなど、対策を忘れずに行いましょう。
また、食べ残しや飲み残しの食材を外に放置したままだとカラスなどが食い荒らしに来る可能性もあります。食材は食べ終わったらすぐに片付けるよう注意してください。
プライバシーや近隣への配慮も忘れず
都市部だと近隣の目線が気になるもの。ウッドフェンスなどで目隠しをするなど、プライバシー対策も検討しましょう。
また、バーベキューの煙が隣家に流れたり、大きな声で話していて騒音のクレームが来たりと、近隣トラブルになる場合もあります。近隣への配慮もお忘れなく。
まとめ
アウトドアリビングがあることで、暮らしの楽しみがより広がりますし、工夫次第では生活に潤いをもたらし、豊かな気持ちにさせてくれます。
都市部では、アウトドア気分を楽しむ機会が少ないですから、狭いテラスやバルコニーでも空間を有効活用しながら、アウトドアリビングのある生活を楽しんでみませんか。