知っているようで知らないリフォームとリノベーションの違い
2016.10.28更新
住まい選びをしているときに、リフォームやリノベーションという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。中古物件でも、リフォームやリノベーションをすれば、新築物件と同じくらい快適に過ごすことができます。リフォームは以前からよく耳にする言葉ですが、リノベーションについて説明できる人は少ないかもしれません。実はこの2つについては、国土交通省のガイドラインにおいてしっかり定義されているのです。似たような言葉で混同されやすいのですが、どのような違いがあるのか紹介します。
リフォームとは
一般的にリフォームとは、壊れているところを修理したり、汚れているところをきれいにして、建物を新築の状態に戻すこと。例えば、キッチンのガス台をIHクッキングヒーターに切り替えたり、ユニットバスにしたり、壁紙を張り替えたり、外装を塗り替えたりすることです。それを国土交通省のガイドラインでは、「新築時の目論みに近づく様に復元する(修繕)」と定義づけしています。また賃貸物件の場合は、前回の居住者が住む前の状態に戻す「現状回復」という意味として使われることもあります。
リノベーションとは
リノベーションとは、大がかりな工事を行い、新築よりも機能を向上させたり、使いやすくしたりすることです。例えば、住民の生活スタイルに合わせて間取りや内外装を変えたり、耐久性や耐震性を高める補修工事を行ったり。国土交通省のガイドラインでは、「新築時の目論見とは違う次元に改修する(改修)」と定義づけしています。
リフォームとリノベーションの違い
言葉にすると、リフォームとリノベーションの違いは、「新築時の目論みに近づく様に復元する(修繕)」と「新築時の目論見とは違う次元に改修する(改修)」。つまり、リフォームは必要な箇所を修繕するだけの工事なので、短期間で終わり、建て替えやリノベーションほど高額な費用はかかりません。しかし、必要個所のみなので、耐震性や換気機能などもともとの住宅の機能がそのままであることを覚えておく必要があります。
一方、リノベーションは、自分が望む内装にすることができます。住民のこだわりが強い場合は建築士と十分に打ち合わせするため、リフォームよりも住み始めるまでに時間がかかります。また、住宅全体にかかわる大がかりな工事になるため、工事期間中、仮住まいに引っ越ししなければいけません。費用面では、リフォームに比べると高額になりますが、新築物件よりはコストをおさえられます。もしも結婚で家族が増えたりして全面的に改装したい場合は、リフォームではなくリノベーションを検討してもいいかもしれません。
定義や違いはあるけれど、実際に明確に使い分けられているかと言われれば、そうではありません。結局は、業者によって多少のニュアンスの違いがあるのです。そのため、工事を注文するときには、双方の意見に差が生まれないようにすることが重要になってきます。快適な生活を送るためにも、しっかり工事内容を確認しましょう。
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