大人世代が自分らしく、心地良く過ごせる家とは?リフォームで叶える理想の暮らし
2019.06.25更新
子育てや仕事がひと段落する大人世代は、一緒に暮らす家族の人数も変化してライフスタイルも変化していきます。
そのタイミングで、住まいを見直したいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、大人世代が、自分の時間を楽しみながら心地良く暮らせるリフォームのポイントをご紹介します。
不要なモノを手放して。リフォームを重ねて理想の住まいに
さまざまなことがひと段落して大人世代になると、不要なモノを手放してシンプルに暮らしたいという思う方も多いよう。
家も同様に、不要な部屋を減らしたりライフスタイルに合わせて間取りを変更したりとリフォームを考える方が多い世代でもあります。
リフォームは、一気に進めていくのも良いですが、予算内で少しずつ理想に近づけていく方法も。
例えば、始めは和室を撤去して床材を張るだけ、不足している収納をDIYするなどセルフで暮らしやすさを追求、その後セルフリノベーションでは難しい水まわりをプロに依頼するなどやり方はさまざまです。
リフォームのメリットのひとつが、ひとつひとつの部材や素材を自分好みでチョイスできること。
価格や質感、デザインなどを見極めながら、ベストなものを選んで自分らしくカスタマイズできるのが魅力です。
子育てや仕事がひと段落した時、ふと立ち止まると何が好きなのか、どんな暮らしが理想なのかわからなくなることもあるのではないでしょうか。
まずは、不要だと思うモノをひとつずつ手放すことから始めると、本当に大切なモノが見えてきます。
増えすぎたモノや家具を厳選し、本当に必要なモノだけを残していけば、おのずと残ったモノとの向き合い方や暮らし方を考えられるようになるのではないでしょうか。
「好き」「心地良い」を優先する
自分の時間を楽しみながら、心からほっとできる住まい。
これは大人世代の住まいに欠かせない大切なポイントなのではないでしょうか。
若い頃は、忙しさに追われて気に留めていなくても、時間に余裕が出てくる大人世代になれば家で過ごす時間を充実させたいと思う方も多いはず。
そんな時住まいに求めるのは、やはり「好き」「心地良い」という感覚。
例えば、ホテルライクなインテリアが好きという方は、モノが少なくすっきりとした空間づくりを、長年集めたお気に入りがたくさんある方は大好きなモノを愛でながら暮らせる住まいづくりが理想かもしれません。
これまで過ごしてきた時間のなかで、大切にしていることは、人それぞれ違うはず。リフォームの方向性に迷ったら、「好き」「心地良い」という感覚を研ぎ澄まして、心の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
満足のいくリフォームができるかは、ライフスタイルとのマッチングや好きという気持ちが大きく関わってきます。
適材適所に収納を
モノを厳選してシンプルに暮らすことを目指すなら、収納は多ければ多いほど良いというわけではありません。
ただ、必要な場所に必要な容量の収納があることは暮らしやすさに繋がります。
例えば、生活空間にできるだけモノを置きたくないなら小屋裏や小上がりスペースの下を使って大容量の収納を備えてみてはいかがでしょうか。
旅行用のカバンや趣味の道具、アルバム、季節物などは、必要な時に取り出しやすければ普段は生活空間の近くになくても困らないもの。
デッドスペースを上手に収納にまわして、ゆとりのある空間づくりをすれば、友人やお孫さんなど来客にもあわてず余裕で受け入れられますね。
また、キッチンの近くに食品や調理器具を収納できるパントリーがあると便利。
お米や水など重たいものは宅配を使ってまとめ買い、という方も大容量のパントリーがあれば安心です。
また、安全で使いやすい収納を目指すなら、配置にも気を配りたいところ。
高い吊戸棚は卒業して、出し入れしやすい場所によく使う道具をまとめた収納がおすすめです。
具体的には、目の高さから腰の位置くらいに収納をつくれば、身体への負担が少ないと言われています。
踏み台に上がってモノを収納しなければならない場所をなくし、安全に使える範囲に収納を増やすと暮らしやすさにも繋がります。
転倒やケガを減らすため、ぜひ検討したいところです。
段差の少ない空間づくり
階段の上り下りや不要な段差をなくして、移動が楽になるフラットな空間づくりも暮らしやすさに繋がります。
例えば、段差がなければ掃除機をかけるのも洗濯物を運んで干すこともストレス軽減に。
スムーズに家事をこなせれば、空いた時間を有効に使えますね。
また、段差による転倒やケガなどが減ることも嬉しいところ。
将来的に車いすを導入することになったとしても、フラットの空間は移動がしやすく便利です。
大人世代になるほど、段差や間仕切りのないオープンな空間はメリットがたくさんあるのではないでしょうか。
また、コンパクトに暮らすことを考えれば、調理、食事、くつろぎ、睡眠の場がひとつに繋がっていることが理想。
段差が少なく、生活のあらゆる機能がまとまっていれば長い目で見て安心して暮らせるのでは。
また、屋内外もフラットな空間にすることが人気のスタイル。
緑溢れる庭やウッドデッキなどに繋がる間取りは、ガーデニングが趣味の方や気分を変えてお茶や読書を楽しみたい方におすすめです。
屋内から段差なく庭に出られれば、家庭菜園やガーデニングのお手入れも格段に楽に。負担を減らしながら、好きなことを長く続けていけそうです。
温度差の少ない住まいづくり
年齢を重ねると、特に気をつけたいのが温度管理。
急激な温度変化が健康にもたらす影響はさまざまな情報からご存じの方も多いのではないでしょうか。
リフォームによって、家じゅうを快適な温度に保つこともできます。
特に気がかりなのが脱衣所や浴室、キッチンの寒さ。
冬に起こりやすい健康被害のリスクを軽減するためにも、温度差のない住まいづくりが注目されています。
また、温度管理と共に大切なのが安全対策。
特に浴室や洗面所は、転倒などケガをしやすい場所です。滑りにくい素材を採用したり、手すりを設置したり安全に過ごせる空間づくりが大切になります。
さらに、冬に心地良く暮らすこと重視するなら床暖房を取り入れるアイデアも。足元からじんわりと暖めてくれる床暖房は、フロア全体を心地良い温度で満たしてくれます。
家事のしやすさを意識した住まいづくり
暮らしやすい住まいづくりの大切なポイントが、「シンプルな動線」。
特に、主婦の方にとっては家事動線がシンプルであれば、家事が効率的に進み時間にも余裕ができます。
例えば洗濯物を洗ってから干すまで、買い物から帰り食材をしまったり調理したりするまでがシンプルな動線で繋がれていれば、日々の家事がノンストレスで進みそうですね。
また、主婦が最も長く過ごす場所がキッチン。キッチンの使いやすさも外せないポイントです。特に意識したいポイントは以下の5つ。
・使いやすいキッチンは「3歩以内」に必要なモノが集約している
理想は「シンクからガス台、冷蔵庫まで1~3歩で移動できる動線」です。
水まわりから冷蔵庫まで横並びになったI型キッチンなどがおすすめです。
・調理スペースを広めにとれば家事が進む
まな板やカットしたものを置く場所など、モノがどんどん横に広がる調理スペース。
効率良く進めることを重視するなら「調理スペースの確保」はとても重要です。
・オープンキッチンで家族との距離を近くに
キッチンとダイニングを壁などで仕切らないオープンキッチンは、若い世代から大人世代まで人気のスタイル。
つくりたての料理をスムーズに出せたり会話を楽しんだりと、調理する人と家族の距離がぐっと近づきます。
・十分なキッチン収納を備える
前述のように、食材ストックや調理器具をたっぷり収納できるパントリーを設置するのもおすすめ。
生活感が出るアイテムをたっぷり収納できるスペースがあればすっきりとした使いやすいキッチンに。
また、踏み台を使わなければならない吊戸棚はなくし、楽に手が届く場所に引き出し式の収納をつくれば危険も減り安心して使えるキッチンになるのではないでしょうか。
しゃがんだり立ったりの動きが最小限で済む、「楽なキッチン」づくりを目指しましょう。
・勝手口があればゴミ出しスムーズに
キッチンに勝手口があれば、ベランダなどへのゴミ出しがスムーズになりそう。
キッチン内にゴミが溜まりにくいため、清潔に使えますね。
ゴミ出しをこまめにできれば、気になる汚れや臭いも軽減できそうです。
ただ、キッチンと勝手口の間に段差があると危険です。式台を用意する、手すりを設置するなど安全対策は万全に。
理想のキッチンは人それぞれですが、使いやすさや家事動線を意識すればこの5点はぜひ取り入れたいポイント。
特に調理スペースを確保することと、安全で楽に出し入れできる収納スペースを備えていることは外せません。
ぜひ、デザインやインテリアの好みと同じくらい、家事のしやすさにも重点を置いて住まいづくりを考えてみてください。
リラックスできる寝室に
ベッドルームの究極の目的は、「眠るための場所」。
色や素材、温度管理などを含めて「眠るための場所」意識したインテリアにすることで、質の高い睡眠環境が整います。
眠りを妨げないよう、ベッドルームには心地良く感じられる間接照明を。
夏場は特に、遮光カーテンなどを取り入れて光を遮断し、熱も伝わりにくくするのもおすすめです。
また、睡眠環境を整えるために、眠りに関係しないものは一切置かないインテリアにすることも大切なポイント。
収納棚やテーブルなどを極力置かず、さまざまな「もの」に気をとられず、眠ることに集中できる空間づくりを意識してみてください。
心からリラックスできる寝室は、疲れを取り翌日への活力をもたらしてくれるはずです。
大人世代の寝室周辺の間取りでポイントになるのが、トイレの位置。
できれば、寝室と隣接する場所など、寝室の近くのトイレを設置するのが理想です。
また、災害時に逃げ遅れることがないよう、いざという時にすぐ避難できる間取りを検討してみてください。
自然に寄り添う住まいづくり
目にも優しく心を和ませてくれる緑や花などを住まいに取り入れることで、暮らしにみずみずしさをもたらします。
植物を育てるのに大切なのは日当たりですが、種類によって水やりの頻度や光の当て方にも違いがあります。
室内で育てやすい、直射日光を必要とせず、柔らかな窓辺の光だけで育つ品種もあります。光が多く必要な品種は、薄手のカーテンを引いた窓辺で育てると良いでしょう。
また、緑や花の飾り方で住まいの美しさや個性が際立ちます。
置き方にもこだわると、豊かな空間づくりが叶います。
例えば、大小さまざまな鉢植えを並べる、ハンギングするなど飾り方次第でよりおしゃれな雰囲気に。
また小さな鉢植えを、一カ所に集めて飾るのもおすすめです。
色とりどり、葉の形もさまざまに集めると楽しいコーナーに。水やりも一度に済むため楽になりますよ。
緑や花が暮らしのそばにあれば、空間を心地良くしてくれるだけでなく、その成長を見守る楽しさを感じられます。ぜひ、お手入れができる範囲で取り入れてみてください。
【まとめ】
大人世代が心地良く暮らすためには、趣味や好きなことを思いきり楽しみつつ、安心安全に暮らせる住まいづくりが求められます。
今回ご紹介した以外にも、家の中を歩きやすいように、家具と家具の間隔を広めにとったり開け閉めしやすいスライドドアを取り入れたりと、暮らしやすさに繋がるポイントがいくつかあります。
どんな家づくりをすれば良いのかわからない、という方はぜひ弊社にご相談ください。
いつまでも生き生きと、自分らしく過ごしていくために、ぜひリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。