家族の暮らしに寄り添う「お気に入り」を。『大型家具』選びのポイント
2019.06.25更新
住まいに心地良さをもたらし暮らしを便利にしてくれる家具は、私たちの毎日に欠かせないモノ。
温かみのある質感とやさしい雰囲気、そして美しい木目や色合いは、心をほっとさせてくれますね。
特にインテリアのなかで住まいを印象づけるのが大型家具ではないでしょうか。
何度も買い替えるモノではないため、できるだけ失敗したくない大きな買い物ですね。
今回は、家族の暮らしに寄り添う大型家具選びのポイントやおすすめアイテムをご紹介します。デザインや機能性はもちろん、暮らしの風景になじむ家具を選ぶヒントにぜひお役立てください。
大型家具選びのポイントって?
お気に入りの家具が住まいにプラスされるだけで、暮らしの風景が大きく変わるもの。
さまざまなタイプサイズの家具がありますが、そのなかでもお部屋の主役となる大型家具は特に失敗したくないアイテムなのではないでしょうか。
自分好みの素敵なインテリアに仕上げるには、「テイストの統一」が最も意識したいポイントになります。
インテリアショップに足を運ぶと、いずれも単体で見ると素敵に見えるもの。しかし、実際にわが家に設置してみるとどうも合わない…というご経験もあるかもしれません。
大型家具はお部屋を印象づけるアイテムのため、単体のデザインだけでなくインテリア全体にマッチすることをポイントに選びましょう。
失敗を防ぐためには、家具設置予定のお部屋全体をスマホなどで撮影して持って行くのもひとつのアイデアです。
インテリアに合う素材や色選びを
・人気の家具素材は?
木製家具の素材として人気なのは、木目の美しさと光沢が際立つナラ材、加工性の高いスギ材、独特の癒される芳香が魅力のヒノキ材などです。
また、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すにはウォールナットを。
ウォールナットは高級材として古くから家具に使用されている人気の素材で、重厚感のある空間づくりが叶います。
ぜひ、好みの木目や色、香りなど家具の素材にもこだわってみてはいかがでしょうか。
・色合わせにもこだわって
インテリアづくりで大切な要素のひとつが「色合わせ」です。
家具選びにおいても、インテリアに合う素材や色選びを意識すると理想の空間に近づきます。
例えば、お部屋を明るいイメージにしたいなら暖かさを感じさせる暖色系、クールなイメージにしたいなら涼やかな寒色系、またシャープでスタイリッシュな印象に仕上げるならモノトーンでまとめるアイデアもあります。
インテリア全体のカラーコーディネートを意識しながら、家具の色を選びたいですね。
幅広い世代に人気の木製家具は、ナチュラル感のあるファブリックアイテムともよく合います。
家具にプラスして、クッションやランチョンマットなどで好みのファブリックを取り入れてみると一層素敵なインテリアに。
空間のアクセントに色を取り入れることで、楽しい空間づくりが叶います。
色は、感じるお温度やイメージもさまざま。あなたも、上手に色を取り入れて住まいを楽しく演出してみてはいかがでしょうか。
・色選びのコツは?
色には、色みのある「有彩色」と白・黒・グレーのように色みのない「無彩色」があります。有彩色は基本的には、以下のように3つの系統があります。
家具やインテリアを選ぶ時の参考にしてみてはいかがでしょうか。
1.暖色系
赤、橙などあたたかみを感じさせる色。
2.寒色系
水色、青など冷たさを感じさせる色。
3.中間色系
紫、緑など冷たくもあたたかくも感じさせず、はっきりとしない色。
例えば家族団らんを過ごすダイニングには温かみを感じさせる暖色系を、集中したい、落ち着いた印象に仕上げたい書斎や寝室には寒色系を選ぶのがおすすめです。
好みだけではなく色の持つ性質を上手に活用して色選びしたいですね。
・色決めは広い場所から順に
空間の色決めをする時、壁や天井、床など面積の広い部分から順に進めていくと良いと言われています。まずは、全体の7割を占めるベースカラー、次に2割を占めるサブカラー、最後に1割を占めるアクセントカラーの順に選ぶことで、バランスよく仕上がりますよ。
家具を購入する前に試してみよう
インテリアショップに足を運んだ時、一目で気に入ってしまった家具も、自宅に置いてみると意外に合わないことがあります。
また、実際に使ってみると使い勝手が良くなかったという失敗も…。
そうならないためにも、家具を購入する前に納得がいくまで試してみるのは大切なことです。
例えばソファなら、家にいる時のように家族で座ったり横になったりしてくつろいでみる、ダイニングテーブルなら、家族で決めている位置に座って食事をしているように動いてみるなど。
実際に使ってみることで、暮らしになじむかどうか体感できるはずです。
ダイニングテーブル選び方:家族構成やライフスタイルがポイント
ダイニングテーブルは、家族何人で使うのかどんなライフスタイルなのかをふまえて、天板の大きさとデザインを選びましょう。
一人分の広さの目安は60×40cm、4人用なら120×80cmは最低でも確保したいところです。
例えば、来客の多いご家庭なら、天板の大きさをシーンに合わせて変えられる伸長できるタイプが便利、使わないときはコンパクトになるため、スペースを有効活用できます。
小さなお子さんがいるご家庭では、角が丸いタイプが比較的安全に使えるでしょう。
他にも空間を広く見せたいなら、丸い天板のダイニングテーブルがおすすめ。
キッチンカウンターに付けて使うなら、半円型タイプもあります。暮らしになじむダイニングテーブルを選びたいですね。
もうひとつチェックしておきたいのが、天板の耐久性。
ダイニングテーブルは、熱いものを置いたり、水をこぼしてしまったりと生活に密着した家具。
例えば、オイル塗装はナチュラル感のある風合いがおしゃれですがシミができやすい、ウレタン塗装は水を弾くためお手入れしやすい、などの特徴があります。
素材や施されている塗装によっても耐久性が変わるため、よく確認しておきたいところです。
ソファの選び方:サイズとデザイン選びは慎重に
形やデザイン、素材、大きさなど、さまざまな種類があるソファ。
何を基準に選べば良いのか悩んでしまいますね。
リビングの主役ともいえるため、サイズとデザイン選びは慎重に行いたいものです。
ソファを選びは、まずサイズから見ていきましょう。たとえ気に入ったソファだとしても、置く予定の部屋に搬入できなければあきらめなければなりません。
搬入口のドアや窓などから入るのか、まずはサイズをしっかり調べましょう。
次にチェックしたいのが「座り心地」です。
特に背もたれの高さや、座面の硬さや柔らかさは座ってみなければわかりません。
必ず家族で実際に座ってくつろいでみることをおすすめします。
インテリアの面では、空間を広々と感じさせたいなら背もたれや全体の高さを抑えたロータイプを、ゆったりと座りたいなら頭と首を支えてくれるハイバックタイプが良いでしょう。
足置き台のオットマンをプラスすれば、足を伸ばしてゆったりとくつろぐことができます。
さらにソファにラグや置き畳などをコーディネートすれば、より心地良くおしゃれな空間づくりがかないます。
ベッド選びのポイント:実際に横になって寝心地をチェックして
質の高い睡眠をとるためにも、マットレスの硬さやサイズなどは妥協したくないところ。
ベッド選びにおいて最も大切なポイントが、自分に合った寝心地のマットレス選びです。
基本的には硬すぎるマットレスだと寝返りしにくく、眠りが浅くなる傾向になると言われています。
逆に体や腰部分が沈み込むほど柔らかいマットレスも、避けた方が無難でしょう。
ぜひ実際に横になってみて、体へのフィット感や寝心地をチェックしてみてください。
また、寝返りをしても余裕があるかも確認を。
身長の高い方は、縦の長さが210cmと長めのタイプがおすすめです。
専門スタッフのいる家具店なら、自分に合った寝心地のマットレスやベッドをセレクトしてくれます。
自分だけではよくわからない、という方は、ぜひ相談してみてください。
収納棚選びのポイント:「見せると隠す」を上手に使い分けて
いつもすっきりとした空間を保ちたいと思っていても、どうしてもモノは増えていくもの。
断捨離をしてモノを減らすこともひとつのアイデアですが、どうしても残したいモノが多い方は収納棚選びを工夫してみてください。
基本的に収納棚は、今ちょうど良いサイズではなく、20%程度は余裕を持たせたサイズを選ぶと良いと言われています。
収納したいモノの分量やタイプにもよりますが、扉付の隠す収納と飾りながら収納するオープン棚のコンビであれば使い勝手が良いでしょう。
例えば、お気に入りの雑貨や本などはオープン棚に、生活感の出るモノ、文具や細々とした雑貨などは扉付棚に収納するなど、「見せると隠す」を上手に使い分けてみてください。
キッズ家具を大人インテリアになじませる
大人インテリアになじむ、シンプルなキッズ家具を取り入れたいという方は多いのではないでしょうか。
リビングなど家族が集まる空間にキッズスペースをつくるケースも増え、キッズ家具を切り離してインテリアを考えることは難しくなってきました。
モノを厳選して置き過ぎないようにしたり、子どものおもちゃなどカラフルなものをカゴなどにまとめて収納したりなど、程よく余白をつくりながら空間の色や素材に合わせていくことも大人インテリアになじませるコツです。
・キッズ家具の選び方1:安全性の高さとシンプルデザインがポイント
キッズ家具を選ぶときに、最も心がけたいのが「安全性が高い」こと。
小さなお子さんと一緒に使う家具は、角のない曲線デザインを選びましょう。
例えば、毎日の食事で家族が集うダイニングテーブルは、丸形や角が丸いタイプがおすすめです。
収納棚なら、お子さんが自分で出し入れしやすい低めのオープン棚が使いやすいでしょう。
本や文具、おもちゃなどの収納棚は、お子さん自身が片付けしやすい家具を選んであげたいですね。
突起などがなく、ガラスなどがはめ込まれていないタイプを選ぶと、より安心して使えそうですね。
また、触れた時にひんやりとしない優しい質感の木製家具はキッズ家具の素材として人気。
シンプルなデザインの木製家具なら、子ども用・大人用問わず長く愛用できます。
お子さんが成長しても長く使い続けられる、飽きのこないデザインを選べばいつまでも家族の暮らしに寄り添ってくれるはずです。
おもちゃやお子さんの持ち物をまとめておくなら、ワゴン収納も便利です。使うときだけワゴンを移動させれば良いため、空間を有効活用できます。定位置をつくらなくても良い収納家具があれば、キッズスペースを移動させたい時にも楽ですね。
・家族みんなが心地良い空間づくりを
大人のインテリアになじませることを意識すると、シックなイメージに落ち着きがち。
でも、お子さんも心地よいと感じられるようお好みの色柄を程良く取り入れるのが家族で過ごす空間づくりのポイントです。
例えば、おもちゃを隠す布や棚に掛けるミニカーテン、収納ボックスなどでわくわくするような楽しさをプラスするとお子さんも喜んでくれるはず。
カラフルな色合いをプラスしたい場合は抑えたトーンを選ぶと、浮いた印象にならず自然になじみますよ。
ぜひ、お子さんと一緒に話し合いながらインテリアづくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
大型家具を中心に、さまざまな家具選びのポイントを知っておくと後悔のない良い買い物ができそうですね。
大型家具だけでなく、どんな家具も実際に座ってみたり使ってみたりすることが大切です。
最近では、実際に部屋に家具を入れた様子をシミュレーションできるサービスもあります。
今回ご紹介したポイントもヒントに、ぜひ、家族の暮らしに寄り添う素敵な家具を探してみてください。