『和室』と『和室スペース』の違い~特徴と使い方を紹介~
2019.03.15更新
畳の香りがする和の空間は、ほっとするもの。
床の間や襖のある純和室は少なくなりましたが、畳を敷いた「和室スペース」を取り入れるご家庭は増えています。今回は、「和室と和室スペース」の違いを特徴や使い方などをふまえてご紹介します。
和室とは
和室とは、壁などで空間が区切られた和の空間のこと。主に4.5帖以上の広さが、和室として考えられています。
床の間や障子などのしつらえや、「真壁工法」と呼ばれる柱や梁を隠さずに見せる工法を取り入れることもあります。
伝統的な和風建築の美しさを堪能できる和室は、現代の住まいでも今なお愛されています。
和室のメリット
和室は、個室として独立した空間のため、より和空間の良さを堪能できるのがメリット。
い草の畳には、気持ちをすっきりとさせる芳香性や優れた吸放湿性があります。
和室に入ると美しい凛とした佇まいから、五感で心地よさを感じることができ、気分を切り替えることがます。
また、客間としてゆったりと使ってもらえる、将来的に同居を考えている方には、ご両親の部屋として用意できるなど幅広い用途に使えます。
和室スペースとは
和室スペースとは、リビングなどの一部分に畳を敷いてつくる「畳コーナー」ことをいいます。
和室は壁などで空間が仕切られた個室になっていますが、和室スペースは洋室などひと続きの空間のなかに気軽に和テイストを取り入れられるのが魅力です。
最近では、小上がりの和室スペースを取り入れるご家庭も多くなり、お子さんの遊び場やワークスペースとしても人気を集めています。
和室スペースのメリット
和室スペースは、気軽に和の空間を楽しめるのがメリット。
洋室と繋がっているため、横になったり、ゆったりと足を伸ばして読書をしたりと、かしこまらずに使うことができます。また、キッチンから見渡せる場所に設置すれば、子どもの遊ぶ様子を見ながら家事をすることも可能。現代の暮らしになじむ、和空間の楽しみ方です。
まとめ
和室を現代的にアレンジして取り入れていくことで、日本の素晴らしい伝統を未来へと繋げていくことにもなります。い草の爽やかな香り、クッション性のある優しい踏み心地など、洋室にはない魅力があります。あなたもぜひ、暮らしにマッチする和室や和室スペースを取り入れてみてはいかがでしょうか。