リノベーションの目的を明確に!~住まいづくりのヒント~
2018.11.12更新
リノベーションをしたいと漠然と思っていても、目的がなければ具体的にどうしたいかなかなか思いつきません。リノベーションは、理想の住まいや将来の暮らしを思い描いてから始めるのが鉄則です。
今回は、リノベーションの目的について考えます。住まいづくりのヒントにぜひお役立てください。
【メンテナンス】将来にわたり快適に暮らすため
危険から身を守り安心して生活できる住まいにしていくリノベーションは、誰もが望むことなのではないでしょうか。
リノベーションの目的として多いのが、将来にわたり快適に暮らしていくための「メンテナンス」。
地震に対しての耐震性や、防犯性など、住まい全体を守ることはもちろん、段差をなくす・浴室に手すりを設置してバリアフリーにするなど、子どもから高齢者まで安全に暮らせる住まいづくりを目指してリノベーションする場合もあります。
また、お手入れのしやすく、調理のしやすいキッチンへの変更、家族の持ち物が片付く大容量収納を設置するなど、より生活に密着した部分のメンテナンスも暮らしやすさの重要なポイントです。
【建物を維持】長く住み続けるために
長く住み続けることを考えれば、「建物の維持」に関わるリノベーションは大切な目的のひとつ。
例えば、風雨にさらされる屋根や外壁などは他の部分に比べて傷む可能性が高いため、定期的なメンテナンスが必要です。特に、室内まで影響を受ける雨漏り対策は外せないポイント。
資産価値を維持する目的でも、こまめなメンテナンスで住まいの性能を保つことを意識したいところです。将来賃貸や売りに出す場合でも、リノベーションによって付加価値をつければ、資産価値の向上にも繋がります。
【間取りの変更】ライフスタイルの変化に対応
10年、20年と住み続けていると、子どもの成長やライフスタイルの変化にともない、住まいに求めることも変わってきます。
将来どう暮らしていきたいのか、現時点での住まいの不満や希望を家族全員で話し合うことは大切です。そのうえで、希望する暮らしに合わせてリノベーション計画すれば、納得のいく理想の住まいが実現します。
今後のライフスタイルの変化も考えるなら、フレキシブルに使うために仕切りを少なくした大空間にする、早めにバリアフリーにしておくなど対策しておきましょう。
【コストダウン】省エネに配慮した住まいづくり
リノベーションの目的のひとつに、「省エネに配慮した住まいにしたい」という声も。
リノベーションによって住みやすくするだけでなく、省エネに着目することで今後のランニングコストをおさえる、エコに繋がるなどメリットがたくさんあります。
例えば、エコキュートなどの機器導入、床や壁、天井などの断熱性を高める、太陽光発電システムを導入するなどが主な省エネのアイデア。初期費用はかかるものの、長い目で見ればコスト削減にも繋がる場合もあるため検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
リノベーションの目的を明確にすれば、家族の要望が反映され理想の住まいに近づきます。将来の暮らしについて改めて話し合うのも、家族の絆を深める良い機会。ぜひ、しっかりと意見を出し合い、住まいづくりに活かしてください。リノベーションは、愛着ある住まいをより暮らしやすくブラッシュアップできるのが魅力です。現状を修復するだけでなく、将来の暮らしへと付加価値を付けたリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。