壁紙リフォームで失敗しないための配色ポイント
2018.04.13更新
「色」が人の心理に与える影響は、決して小さくはありません。
そのため、壁紙のリフォームを考えるときに、もっとも重要だともいえるのが「配色」。配色に失敗すると、部屋のイメージを大きく損なってしまいます。
今回は、壁紙リフォームでどのようなポイントに気をつけて色を選んだらいいのか、それぞれの色がもたらす心理的な効果や特徴をご紹介しましょう。
壁紙の配色を決めるときの考え方
壁紙の配色を考えるときは、まずベースカラーとメインカラー、そしてアクセントカラーの3つを決めなければなりません。
「ベースカラー」とは、部屋全体の基礎となる色のことです。
壁だけでなく天井、床、インテリアとも合わせて全体の70%程度を構成します。
「メインカラー」とは、ベースカラーを「背景」と考えたときに室内の主役となる色のことです。
こちらは全体の25%程度を構成するイメージで良いでしょう。
「アクセントカラー」とは、インテリアや壁紙の模様など、ワンポイントに文字通りアクセントとして加わる色です。
割合としては全体の5%程度で使用するイメージが良いでしょう。
壁紙の配色を決定するとき、必ずしもこのような構成で配色を決めなければならないという決まりはありません。
しかし、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3種を意識しておくと色選びのポイントが明確になるので、後はそれぞれの色を選ぶだけで自然とカラーコーディネートが完了します。必然的に天井や床との色のバランスも考慮することができるので、覚えておくと便利なテクニックだといえます。
色の系統ごとの特徴
ここからはそれぞれの色が持つ特徴をご紹介します。
暖色の特徴
オレンジや赤、黄色といった暖色は見る人のテンションを上げ、活動的な気持ちを盛り上げる効果が期待できます。ただし、あまり多用すると落ち着かない部屋になってしまうので、メインカラーやアクセントカラーとしてリビングに用いる際に適した色です。
温かみを感じる色でもあるので、日当たりの悪い部屋や窓から離れた壁などに用いるのも良いですね。
寒色の特徴
青や水色、緑などの寒色は、静かでさわやか、ナチュラルな印象を演出してくれます。
リラックス効果を盛り上げるにはもってこいですが、使いすぎると寂しさを感じる部屋になりかねないので注意しましょう。
暖色・寒色に共通するポイントとして、メインカラーとして部屋の奥の壁だけに使用するのも有効です。メインカラーとの色のメリハリから部屋に立体感が生まれ、実際よりも部屋を広く感じられるようになります。
白の特徴
白は、その空間を広く見せる効果があります。日本の住宅は海外と比べて狭い部屋が多いため、ベースカラーとして使われるケースが多いです。
採光が限られている部屋や、明るさを保ちたいリビングに特に適しているといえます。
黒の特徴
黒は部屋に無機質で、生活感を感じさせない印象を与えます。
多用しすぎると住まいとしてはリラックスしにくい部屋ができあがってしまうため、一部の壁紙の模様として取り入れるなど部分的な仕様にとどめておいた方が良いでしょう。
ベージュの特徴
ベージュや部屋にやすらぎや癒しの印象を演出します。
リビングや寝室など、特にリラックスしたい空間のベースカラーとして使用するのが有効です。
まとめ
壁紙リフォームで配色を選ぶときのポイントは、それぞれの色が持つ効果を意識しながら、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3つを効果的に選ぶことです。
白やベージュなど淡い色はベースカラーに、寒色・暖色はメインカラーに向いています。アクセントカラーにはパステルカラーや黒のように濃い色、刺激が強い色を選ぶと良いでしょう。自分の好みに合わせて色の組み合わせを考えながらリフォームを進めてみてください。