失敗しないために!トイレリフォームのポイント
2018.04.13更新
トイレは、家族全員が毎日使う住宅設備です。そのため、見た目もきれいで機能性にも優れた新しいトイレにリフォームすれば、家族全員が毎日、その恩恵を実感することができるでしょう。
とはいえ、どこをどのようにリフォームすればいいのか、ゼロから考えるのは簡単ではありません。今回は、トイレのリフォームを検討中の方のために、トイレリフォームはどんなポイントに注目して進めれば良いのかご紹介したいと思います。
開口スペースを考える
開口スペースとは、トイレと廊下を行き来する出入り口のことです。
開口スペースでは、ドアの種類と大きさが重要なポイントになります。
ドアは内開きにするとトイレ内のスペースが狭くなってしまうため、外開き、もしくは引き戸を採用する方がいいでしょう。
また、開口部は可能な限り大きくしておいた方が利便性を高められます。出入りが容易になるのはもちろん、清掃もしやすくなるほか、現在・将来によらず車椅子での出入りもしやすくなります。
本体の自動機能などの機能の必要性を考える
続いて、便座本体の機能に注目してみましょう。
便座の機能というとウォシュレットや暖房・消臭、自動洗浄機能などがよく知られています。しかし、現在はさらに優れた機能を持つ便座も続々と登場しているので、どんな機能を持つ便座を採用するべきかを考えるのもポイントの一つです。
最近は、人が近づくと自動でフタを開ける「オート開閉」や、使用時の音をかき消してくれる「擬音機能」、特殊な洗浄水で汚れを落としやすくする機能などが注目されています。
また、機械的な仕組みではありませんが、新しい便座は日々、汚れを落としやすい構造に進化し続けているので、リフォームで便座を交換すれば日々のお掃除も楽になるでしょう。
床や壁の素材の選び方
トイレは清潔感と安全性が求められる空間です。そのため、床や壁に使用する素材はそれらの要件を備えたものを選ばなければなりません。
壁材選びのポイントは、見た目の清潔感と掃除のしやすさです。
尿が飛び散る恐れもあるので、汚れが目立ちやすい白よりも柄のあるものを選ぶ方が良いでしょう。素材は防水効果のある塩化ビニール系クロスがおすすめです。加えて消臭・防カビ効果がある素材であればいうことはありません。
床材も基本的な考え方は壁紙と同じですが、足が直接触れる部分なので素材の弾力や滑りにくさといった機能も重要になります。具体的な候補としてはフローリング、クッションフロア、タイルなどが挙げられます。
棚や手すりなど、トイレを使う家族の利便性を考える
トイレ内には、清掃用具や換えのトイレットペーパーなどを置いておくのに役立つ棚、便座から立ち上がる際に掴まることができる手すりなどがあると便利です。
どういった設備が必要なのか、どのような配置にしたら使いやすいのか事前に家族の意見をまとめておくと進めやすくなります。
まとめ
今回ご紹介してきたのは、あくまでもトイレのリフォームにおいて特に考えておくべき個別のポイントに過ぎません。実際には、これらのポイントを押さえたうえで、ひとつの機能的な空間として形作る工程が必要になります。
とはいえ、そうした作業は建築やデザインの専門知識が求められるため、実際には施工業者に相談しながら進めていくことになるでしょう。家族と相談して重視するポイントが定まったら、早速業者に相談してリフォーム計画を前に進めてください。