失敗しないために!浴室リフォームのポイント
2018.04.12更新
近年、浴室のリフォームを実施・検討しているご家庭が少なくありません。家族全員が毎日使う場所であり、汚れやすく、痛みやすい場所でもあるので、美観や使い勝手が気になる機会も多いことでしょう。
今回は、そんな浴室リフォームを行う際のポイントについて考えてみましょう。
見た目だけではなく機能性も考えよう
浴室のリフォームというと、どうしても「水アカで汚くなった浴槽を新しくしたい」「傷やひび割れが気になる壁やタイルを綺麗にしたい」というふうに、見た目を良くすることに注目してしまいがちです。
しかし、設備としての使いやすさ、「機能性」を高めるのも同じくらい重要なことを忘れないでください。以下で、機能性に配慮しながら浴室リフォームのポイントをご紹介していきます。
バスタブの機能・種類を考える
体を温め、癒すためのお湯を張るバスタブは、浴室の中でもっとも重要な設備だといって良いでしょう。今や一般的なものとなった自動湯沸かし機能はもちろん、自動洗浄やジェットバスといった機能が付いたバスタブも登場しています。
保温性が高いバスタブに換えれば追い焚きの手間も減り、ガス・電気代の節約につながります。また、洗い場との段差が少なく、またぎやすいバスタブなら転倒による事故が起きるリスクも低減できます。
床の素材にも要注意
浴室の床は、水はけが良く、滑りにくい材質のものを選ぶのがおすすめです。
カビの発生を予防できますし、転びにくくなるので安全性が高まります。寒い時期でも過ごしやすいよう断熱性に優れていれば、さらにいうことなしです。
現在は、温水床暖房の機能を備えた床も登場しています。床材そのものの断熱性に床暖房が加わることで、冬場に感じる冷たい床の不快感は完全に解消することができるでしょう。
浴室の温度差にも気をつけて
浴室で特に注意するべきリスクのひとつに「ヒートショック」があります。
ヒートショックとは、「周囲の温度変化によって血圧が急変することで生じる健康被害」のことです。家庭内では、特に浴室で発生しやすいことが知られています。
浴室、なかでも脱衣所はほかの部屋に比べて寒いことが多く、入浴前には服も脱がなければなりません。体が急激に冷やされることで血圧が急上昇し、脳卒中や心筋梗塞を誘発する危険があるのです。
リフォームでヒートショックを予防するには、浴室暖房乾燥機を設置する方法があります。浴室暖房乾燥機とは、浴室や脱衣所の温度・湿度をコントロールするものです。ヒートショック防止のほか、浴室の換気・洗濯ものの乾燥にも役立ちます。
浴室暖房乾燥機の設置と合わせて、内窓の設置や天井・壁の断熱化により浴室全体としての断熱効果を高めるのも有効です。
お子様やお年寄りのいるご家庭は特に安全面にも気をつけて
浴室は床が濡れていて滑りやすいため、転倒による事故にも気をつけなければなりません。
特に小さなお子様や高齢のご家族がいるご家庭は、浴室をバリアフリー化することにも気を配るべきでしょう。
具体的には、浴室と脱衣所の段差をなくしたり、バスタブの周辺に手すりを設置したりする方法が考えられます。
まとめ
ご紹介してきたように、浴室リフォームは見た目のデザインばかりでなく、断熱性・安全性といった機能面にも注意して進めることが重要です。現在は工場で一体成型された浴室を現場で組み立てる「ユニットバス」の方式が主流となっており、高品質な浴室が短期間の施工で手に入るようになりました。ご自宅の浴室に不満を抱えている方は、ぜひ一度リフォームを検討してみてください。