断熱リフォームでヒートショックを回避しよう
2018.04.12更新
住環境を考えるとき、重要になるポイントのひとつが「断熱性」。
住まいの断熱性が高ければ、夏は涼しく冬は温かい快適な暮らしを実現できます。逆に、断熱性が低いと快適さが低下するのはもちろんのこと、「ヒートショック」などの健康被害が発生する危険性もあるので、注意しなければなりません。
今回は、ヒートショックとはどのようなものなのか、そしてヒートショックを防ぐためにはどのようなリフォームが必要なのかを解説します。
■ヒートショックとは
ヒートショックとは、温度差の激しい場所を行き来することによって生じる健康被害のことです。
たとえば、暖かい場所から寒い場所に移動すると、血圧が急激に上昇します。この血圧の急変によって失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞といった症状が引き起こされ、最悪の場合亡くなってしまうケースも。
■ヒートショックの原因
室内の暖かい部屋と寒い部屋の温度差が最も激しくなるのは、寒い冬の季節です。
リビングや寝室など、普段使う部屋は暖房を入れるため暖かくなり、逆にバスルームやトイレなど一時的に使用する場所はほかの季節よりも寒くなるため、ヒートショックが発生しやすくなるので注意しましょう。
■ヒートショックによる事故を防ぐためには
ヒートショックを防ぐためには、室内の断熱リフォームを行うのが有効です。
住まいの断熱性が高まれば、部屋ごとの温度差も自ずと少なくなり、血圧の急激な変化も起こりにくくなります。
・断熱リフォームをしよう
では、どのような断熱リフォームを行えばヒートショックの予防に有効なのか、具体的な例をご紹介しましょう。
木造の断熱工事には、大きく分けて「外張り断熱」と「充填断熱」の2種類があります。
外断熱とは、外壁内に断熱材を追加し建物そのものを丸ごと断熱してしまう方法です。外部からの湿気の侵入を許さないため、断熱性が高まるだけでなく結露の発生も予防できます。
もうひとつの方法である充填断熱とは、天井・床・壁など内装の中に断熱材を追加する方法です。「外断熱と比較すると気密性で劣る」「柱などの取合い部分の施工が悪いと結露が発生してしまう」といったデメリットもありますが、外断熱よりも手軽にできるので、どちらの方法が良いかは一概にはいえません。
・断熱リフォームの費用
一般的な2階建て・50坪程度の家の場合、外断熱を行うには250万円以上の費用がかかります。一方、内断熱の場合はそれより2~3割ほど安くなり、費用の相場は200万円前後です。
現実的には、「外断熱と内断熱、どちらの方法が自分の住まいに適しているか」という点はもちろん、負担可能なリフォーム費用も考慮した上でどちらの方法を選ぶか決める必要があるでしょう。
■まとめ
今回は、ヒートショックの予防に効果的な断熱リフォームについて簡単にご紹介してきました。実際にどのような断熱リフォームを行う必要があるかは、住まいの状態により異なるため専門家に意見を聞くのが確実です。相談できる相手を探している方は、ぜひサンキホームにお声がけください。