全面リフォームのメリット・デメリット
2022.10.20更新
建て替えと比べて、全面リフォームのメリットは経済的かつ短期間で工事を完了できることが挙げられます。デメリットは、工事に制約が生じるケースもあり自由度が低いことです。以下で詳しく解説しましょう。
全面リフォームのメリット
全面リフォームのいちばんのメリットは、「安さ」。基礎や構造のほか、使える部分があれば残して工事を進めるため、一般的には建て替えよりも建築コストを抑えられます。予算に合わせて、リフォーム箇所を絞り込んだ工事も可能です。
工事内容によっては住み続けながら進めることもでき、その場合は仮住まいや引っ越し代などの費用も不要です。また、不動産取得税や登録免許税といった各種税金も、建て替え(新築)と比べれば負担が少ない傾向があります。
環境面で考えても、全面リフォームの方が廃材は少なくエコといえます。廃材の処分費用も抑えられるでしょう。築年数の古い建物でも、まだまだ使用できる部分はたくさんありますから、それらを最大限に活用することで、愛着のある家を感じ続けられるでしょう。
全面リフォームのデメリット
建て替えと比べた全面リフォームのデメリットといえば、自由度の低さ。基礎や構造を生かすため、間取りの変更ができなかったり、希望のデザインを叶えられなかったりするケースもあります。とりわけ、壁で建物を支える2×4(ツーバイフォー)だと、制約が大きいです。
技術的に可能な工事もありますが、難工事や工事範囲が広いと、建て替えた方が安くなるケースもありますから、施工会社に見積もりをとって確認すると良いでしょう。
予算面での注意点として、工事を始めてから追加費用が必要になるケースもあること。基礎や構造に腐食やシロアリ被害があると、補強工事などの追加工事が必要になる場合があります。築年数の古い家は、あらかじめ住宅診断を依頼して基礎や構造の状態をチェックするのも一手です。