三角屋根の木造住宅でも屋上テラスにリフォームできる?!
2022.09.23更新
屋上テラスを設置するには、建物に一定の強度が求められます。このため、木造住宅では強度が足りず設置は難しいという考えが、以前はありました。
しかし、最近では技術の進歩と法律改正などによって、木造住宅でも設置が可能になっています。建築基準法や積載重量など一定の条件をクリアできれば、新築だけではなく、既存住宅でも屋上テラスの設置ができます。
屋上テラスを設置できる主な要件を、以下にまとめました。
建築基準法や積載重量の条件をクリアしていること
屋上テラスの面積や高さ、工事の規模などによっては、建築基準法違反になる可能性があります。また、耐震性の観点から屋上に載せられる設備や荷物の重さにも制限があります。特にガーデニングを検討する場合、土やレンガなども必要でしょうから積載重量を確認する必要があります。
イメージしている屋上テラスが法律や家の耐久性に適合し、実現できるか否かは、実績の多い施工会社など専門家にみてもらい判断されることをおすすめします。
保険の基準を満たす排水勾配にすること
建物の新築や増改築をした後、基礎や土台、屋根などに欠陥(瑕疵)が発見された場合、住宅瑕疵担保責任保険により一定期間は無償で修繕できます。この保険は、一定条件を満たす建物でないと利用できません。屋上テラスに関しては、「排水勾配」も条件の一つです。
屋上が平坦だと雨水が溜まりやすく、場合によっては水が構造部分に浸入する恐れがあります。これが構造材を腐食させ、建物の強度に影響を及ぼす一因につながります。そのため、屋根や屋上に勾配をつけて排水しやすい形にする必要があるのです。
以前は、住宅瑕疵担保責任保険に加入できる排水勾配の基準が厳しく木造住宅で屋上テラスの設置は難しかったのですが、法改正により基準が緩和されたことで、木造住宅でも可能になったという背景があります。