リフォーム箇所の優先順位
2022.09.19更新
リフォーム箇所を決めるには、まず家族で話し合ってリフォームの要望を洗い出し、それに優先順位をつけていくという流れが一般的です。
ここで大切なのが、出てきた要望に対して「何を基準に順位を決めるか」です。「緊急度の高さ」「家族の多数決」「後でリフォームしにくい箇所」などの基準を決めておくと、優先順位もスムーズに決めやすくなります。
緊急度の高さで決める
建物や設備の傷みが激しく早急にリフォームが必要なところや、生活への影響が大きいところに視点を置いて、優先順位を決めていく方法です。
たとえば、「設備が故障して生活に支障をきたしている」「雨漏りや腐食など建物にも悪い影響を及ぼす」「高齢者がいる家で段差解消や手すりの設置などのバリアフリー改修が早急に必要」といった項目が、優先順位の上位に挙げられます。
不具合のある設備、老朽化している部分についても、家族で話し合うなかでピックアップしていきましょう。
家族会議の多数決で決める
家族会議で出てきた要望のなかには、複数の人が支持する項目もあると思います。もっとも優先度が高いのは、家族全員が要望している項目です。
ただし、キッチンまわりや子ども部屋の改修など、少数派の意見を排除して良いということではありません。先ほどの緊急度の高さとも合わせて、総合的に判断することが大切です。
後で工事がしにくいところから決める
リフォーム工事後に再び改修すると、工事が大規模になり改修できない、または多額の予算が必要になるという箇所もあります。
例えば、水まわりの変更、間仕切りの変更、床暖房の設置などをリフォーム後に行うと、配管や電気工事、補強工事など、大掛かりになることもあります。これらの工事は後回しにするよりも、優先順位を上げた方が、トータルの予算を抑えやすくなります。