壁材のお手入れ
2022.09.05更新
壁材には、自然石やタイル、レンガなど、さまざまな材質の素材が使われています。ただ、同じ素材でも水を吸水しやすい材質もあれば、経年変化で欠けやすい材質もあるなど、特徴を見極めてお手入れをすることが大切です。たとえば、自然石の中には、シミや欠けが生じやすいものもありますし、鉄分を含んでいる石材だとサビが生じることもあります。
お手入れをする際には、素材を傷付けない硬さのブラシやスポンジを用いて、埃や泥を水で洗い流すのが基本。頑固な汚れには、中世洗剤を薄めた温めの湯で軽くこするか、高圧洗浄で落とすのもおすすめです。また、藻やカビが付着している場合は、専用の洗浄液を使うのも効果的です。
白華現象が起きている場合は?
モルタルやコンクリートのタイルの内側に水が浸入すると、表面に白い綿状の物質が現れることがあります。これを「白華現象」といいます。白い物質の正体は、もともと素材のなかに含まれていたカルシウム成分など。害はありませんが、見栄えが悪いときはナイロンブラシなどを使って水で軽くこすれば落とせます。汚れがひどいときは、塩素系洗剤を使って洗いましょう。
クラックが起きている場合は?
寒暖の差などによってコンクリートが収縮すると、ひび割れした状態が見られることがあります。これを「クラック(ヘアクラック)」といいます。
構造的な問題ではないので、簡単な補修により対処できます。モルタル壁の場合、小さなクラックには防水スプレーで対処。大きなものには、市販のコーキング剤を埋めてヘラなどで平らにのばすことで元の状態に戻せます。