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省エネリフォームを実現するには

2022.07.15更新

これまでにも述べてきたとおり、省エネリフォームでは断熱性と気密性を高めることが重要です。このほかにも、設備を改善する方法や日射や自然風などを活用する方法もあり、リフォームする際のポイントになってくるでしょう。

 

断熱性・気密性を高める

 

省エネリフォームでは、壁や屋根、床などの断熱性と気密性を高め、部屋の温度が外に伝わりにくい環境をつくります。

 

木造住宅で断熱性能を高める方法として、大きく「外断熱」と「充填断熱」の2つがあります。外断熱は、外壁の内部に断熱材を追加して建物を丸ごと断熱するという方法。結露の発生も予防できて断熱効果は抜群ですが、工事が大掛かりになるため時間とコストがかかります。これに対して充填断熱は、既存住宅の内装に断熱材を吹き付けて断熱効果を高めるという方法です。複雑な構造の住宅でも細かい部分の隙間まで解消できるため気密性も高まりますし、工期も短く外断熱よりも手軽にできます。

 

また、窓やドアなどの開口部に工夫することも大切です。断熱窓やサッシに交換したり、二重窓にしたりすることで室内の温度が外に伝わりにくい構造にリフォームします。

 

設備改修で省エネ性能を高める

 

エアコンなどの空調設備に加え、高効率な換気設備や照明設備を採用することで、住まいの省エネ性能を高めます。

 

換気設備は、高効率ファンへの取り換えやダクト、外部フードなどの取り換えによって省エネ性能は各段と向上しますし、照明設備はLEDへの交換、調光・人感センサー付き機器の採用なども効果を発揮します。

 

このほか、いま使っている家電の買い替えも省エネ効果を高める上で重要です。エアコンや照明器具に加え、冷蔵庫やテレビも家庭で消費電力の高い設備ですから、エネルギー消費効率の良い商品を意識して選びましょう。

 

日射や自然風をコントロールする

 

日射も、消費エネルギーに影響を与える一因です。たとえば窓の位置も、冬は日差しを取り入れやすく、夏は遮るように工夫することで室温をコントロールでき、エアコンの稼働を抑えられます。また、昼間は明るい空間になるようリフォームすることで照明の使用も少なくなるでしょう。

 

自然風のコントロールとは、風通しの良い室内にすること。間取りを変更して風の通りやすい道をつくるといった工夫を施すことで、夏でもエアコンを使わず快適な室内環境を実現します。